Nusora


「Nutube自作エフェクターコンテスト」第3弾に向けて製作したオーバードライブで、読み方は「ニュソラ」です。第1回、第2回のコンテストで出ていないアイデアは何かよく考えた末、Nutubeの蛍光を利用したものにしました。ケースはNutubeの蛍光体の色とCdSセルの波線をイメージしています。

最初は光学式コンプレッサーを作ろうとしていましたが、圧縮が小さい上歪みが大きく失敗しました。Nutubeのアノード抵抗としてCdSセルを配置していたのが原因ですが、他の部分にCdSセルがあっても面白みがないかなと思い、敢えて配置はそのままで歪ませる方向へと転換しました。


今まで製作したNuverdriveNuzzがHAMMOND1590Aサイズだったので、今回も同じサイズにしました。CdSセルをNutubeに密着させる必要があるため、表面実装部品を使った小型の基板となっています。Nutube部分でのゲインがあまり高くないためか、スイッチング時のマイクロフォニックノイズは少なかったです。

▽回路図
nusora schematic
回路図上側は理想ダイオード回路を使った全波整流で、音量を検出します(サイドチェイン)。入力音量が大きい程Nutubeのアノード電圧が高くなり、蛍光が強くなります。そして、CdSセルの抵抗値が低下しゲインが下がります。Nutubeのアノード抵抗の値が変わると、動作点が変わりやや歪みが増えるようです。また、CdSセルに並列にコンデンサを入れているため、高音域も変化するということになります。

トリマーT2はコンプレッサー動作の強さを調節します。コンテスト応募時は最大(100kΩ)にしましたが、Gainポットの影響を受けてしまうので、コンプレッサーの効果はわかりにくいかもしれません。出音はやはりNuverdriveに似ており、そこまで奇抜な音という感じではないかなと思います。ただスタンダードな音の方が評価が高くなる可能性もあり、加減が難しいところですね。

まだまだ回路に検討の余地はあるのですが、今回は時間が足りず……。サイドチェイン部分自体を別経路にし、Compポットを設けるというのも試したかったです。また、Nutubeの片方を蛍光用のみに使うのは贅沢すぎるので、増幅動作させつつ蛍光を利用できればよかったのですが、蛍光の変化が大きくなる最適な条件が見つからず断念しました。外部からの光の影響を受けないようにCdSセルとNutubeを遮光した状態で調整しなければならないので、完璧なものを目指すには専用の開発モジュールが必要になりそうです。



▽不採用案 Nudora
nudora schematic
Bixonic Expandoraのように、コンプレッサーとは逆のエクスパンダーの動作をするものも試していました。ダイオードの向きが逆になり、音量が大きい程Nutubeのアノード電圧が低くなります。歪みとしてはなかなか面白いと感じたのですが、いかんせん強く弾く方がゲインが上がるというのはコントロールが難しすぎるため、不採用となりました。




---2023年12月5日追記---

第3回Nutube自作エフェクター・コンテストで、最優秀賞をいただきました!THE EFFECTOR BOOK Vol.59にインタビュー記事が掲載されています。
02_304_10_nsrA.jpg


タグ : 自作エフェクター 回路図 歪み 

コメントの投稿

非公開コメント

管理人

管理人

自己紹介のページ
記事一覧
X(旧Twitter)
Instagram
GitHub
BOOTH

ブログ内検索
カテゴリー
タグ

回路図   歪み   自作エフェクター   周波数特性   市販エフェクター   レイアウト   マイコン   波形・倍音   PureData   RaspberryPi   エレキギター   アンプ   歪率   エレキベース   エフェクター自作方法   コーラス   真空管   ピックアップ   静音ギター   SansAmpBDDI   ヘッドフォンアンプ   擬似ギター出力   ブースター   アコースティックギター   ソロギター   イコライザー   ポールピース   コンデンサ   コンプレッサー   ディレイ   TAB譜   DIY_Layout_Creator   ビブラート   フェイザー   トレモロ   バッファー   ワウ   オートワウ   

最近の記事
最新コメント
RSS
メールフォーム
当ブログに関するお問い合わせはこちらからお願いします。 ※FAQ(よくある質問)もお読みください。

お名前
メールアドレス
件名
本文

アクセスカウンター