コンプレッサー(Pure Data パッチ)
Pure Data(Pd)では[limiter~]でコンプレッサーを作ることができます(zexyが必要)。自分で作ってもそこまで複雑ではありませんが、今回はニー(knee)というコントロールを追加していますので、やや大掛かりなパッチとなっています。

(このパッチをダウンロード)
[env~ 256]は128サンプルごとに値を出力するため、[delwrite~]で原音をその時間分遅延させてタイミングを合わせています(Windows環境ではなぜかさらに64サンプル程度タイミングがずれました)。[env~]を使ったエフェクト全てに行うべき処理ですが、ディレイタイムがそのままレイテンシーの増加になってしまうため、ノイズゲートやオートワウでは省きました。
[env~ 256]からのエンベロープデータは2つの[moses]で3パターンに振り分けます。threshold+kneeの値以上では通常の圧縮動作となり、threshold-kneeの値未満では圧縮がかかりません。真ん中下側と右側の[expr]の式がコンプレッサーの定義的な式となります。
(例)入力:80dB、threshold:60dB、ratio:10のとき
→( 80 - 60 )÷10 + 60 - 80 = -18 (入力音を-18dB変化させる)
threshold±kneeの範囲では、滑らかにthresholdを変化させます。どういった曲線にするかですが、下図のような楕円を考えました。参考ページ→平行四辺形に内接する楕円の三種

k=0のときは急に折れ曲がる形(ハードニー)で、kを上げていく程なだらかなカーブ(ソフトニー)になります。市販のコンプレッサーではどのように処理しているかわからないので、完全に自己流です。
attackとreleaseは音量変化にかける時間(ms)を指定します。[env~]からはデータが次々と出力されてくるので、音量変化の最中にまた次の音量変化に切り替えることになります。このため、実際の変化時間は指定した時間よりも長くかかりますが、動作の仕方としてはそれで問題ないようです。参考ページ→コンプレッサーを考える コンプレッサー アタックタイムの真実 (各種コンプ比較あり)
コンプレッサーの世界は思っていたより奥が深く、入出力の関係がもっと複雑なカーブになっていたり、周波数によって特性が違ったりするものがあるようです。まぁ私には大して違いがわからないでしょうから、あまり深追いしないことにします。

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[env~ 256]は128サンプルごとに値を出力するため、[delwrite~]で原音をその時間分遅延させてタイミングを合わせています(Windows環境ではなぜかさらに64サンプル程度タイミングがずれました)。[env~]を使ったエフェクト全てに行うべき処理ですが、ディレイタイムがそのままレイテンシーの増加になってしまうため、ノイズゲートやオートワウでは省きました。
[env~ 256]からのエンベロープデータは2つの[moses]で3パターンに振り分けます。threshold+kneeの値以上では通常の圧縮動作となり、threshold-kneeの値未満では圧縮がかかりません。真ん中下側と右側の[expr]の式がコンプレッサーの定義的な式となります。
(例)入力:80dB、threshold:60dB、ratio:10のとき
→( 80 - 60 )÷10 + 60 - 80 = -18 (入力音を-18dB変化させる)
threshold±kneeの範囲では、滑らかにthresholdを変化させます。どういった曲線にするかですが、下図のような楕円を考えました。参考ページ→平行四辺形に内接する楕円の三種

k=0のときは急に折れ曲がる形(ハードニー)で、kを上げていく程なだらかなカーブ(ソフトニー)になります。市販のコンプレッサーではどのように処理しているかわからないので、完全に自己流です。
attackとreleaseは音量変化にかける時間(ms)を指定します。[env~]からはデータが次々と出力されてくるので、音量変化の最中にまた次の音量変化に切り替えることになります。このため、実際の変化時間は指定した時間よりも長くかかりますが、動作の仕方としてはそれで問題ないようです。参考ページ→コンプレッサーを考える コンプレッサー アタックタイムの真実 (各種コンプ比較あり)
コンプレッサーの世界は思っていたより奥が深く、入出力の関係がもっと複雑なカーブになっていたり、周波数によって特性が違ったりするものがあるようです。まぁ私には大して違いがわからないでしょうから、あまり深追いしないことにします。
DEMETER Opto Compulator改

今回はフォトカプラを使ったオプティカル(光学式)コンプレッサー、DEMETER Opto Compulatorです。いろんなコンプレッサーを試してみたいということで作ってみました。
▽回路図

▽レイアウト

▽PCB(横55.9mm縦40.6mm)

「改」といっても大した変更ではありません。コンデンサの値を大きくしたり、抵抗の値を手持ちに合わせたりしています。元の回路図に出てくる619Ωとかいう中途半端な値の抵抗にどこまで意味があるのかわからないのですが、一応フォトカプラにつながる抵抗は620Ωにしておきました。680Ωとか、1kΩと2.2kΩの並列(=687.5Ω)とかでも大丈夫だと思います。Volumeは100kB、Compressに100kAのポットを使いましたが特に問題ありません。
回路としては周波数特性を変化させずにゲインを変えているだけなので、やはり自然なかかり方だと思います。フォトカプラVTL5C10のおかげなのか反応時間が速いようです。OTA(LM3080等)を使ったコンプレッサーとはそういった部分で音に違いが出てくるのかもしれません(私にはいまいちわかりませんが…)。フォトカプラはGarrettaudioで通販可能ですが、値段が高いのが難です。自作のフォトカプラでもよかったのですが、定数の調整が面倒になりそうなのでやめておきました。
ケースは以前作ったコンプレッサーのものを使っています。そんなに不満はなかったのですが、今回作ったコンプレッサーの方が回路が簡単で操作性がよいかなと思います。
(2016年11月9日回路図・部品リスト・レイアウト・PCB追加)
ひよこのページ コンプレッサー改

最近よくベースを弾いているのですが、やはりベースにはコンプレッサーが必須ですね。
コンプレッサーの自作といえば、OTA(LM3080等)を用いたMXR DYNACOMPやROSS COMPRESSORかフォトカプラを使ったオプティカル(光学式)コンプになってくると思いますが、以前作ったコンプレッサーにCA3080を使っていたのでそれを流用することにしました。
▽回路図

ほとんどひよこのページのコンプレッサーと同じです。高出力のベースだと歪むことがあるらしいので、ゲインを上下できるようにしてみました。ついでにバッファーを前後につける形になり部品数が多くなってしまいましたが、modという程のものではありません。アタックとリリースはトリマーをつけています。海外の記事では「リリース」のことを「アタック」というふうに表記してあることが多いようです。アタックは回路図で示してある位置になります(ひよこのページの掲示板で詳細に書いてありました)。この他にも原音を混ぜてRATIOコントロールをつけたりトーンをつけたりするモディファイもあるようですが、操作性が悪くなりそうなのでやめておきました。
▽レイアウト

▽PCB(横58.4mm縦45.7mm)

音については自然な効き具合で良さそうな感じです。トリマーをいろいろつけてみたものの結局いじっていないので、改造した意味はあまりなかったかなぁと思います。
Ross Compressor

TONEPADにあるRoss Compressorです。トランジスタは2SC1815-GRです。
▽回路図
TONEPAD Ross Compressor プロジェクトファイル ダウンロードページ
▽レイアウト

Fuzz Centralを参考にいろいろ変更してます(レイアウトはトランジスタ以外TONEPADの定数のままです)。
入力の4.7MΩ→1MΩ
入力の220pF→なし
出力の50nF→1μF
ダイオード→1S2076A
+9Vの10μF→100μF
BIASの1μF→47μF
SUSTAINポット500kB→500kC
LEVELポット50kA→100kB
最初変化がわからず失敗したかと思いました。つまり変化がわからないくらいナチュラルにかかっているということですね。ノイズも問題ないようです。作った達成感は今ひとつかもしれませんが、原音に忠実なのでどんなときでも使えそうです。でもピッキングが下手になりそうなので練習のときは使わないことにします。
見てわかるとおりケースはJAMの流用です。このケースを使いたいがために勢いで作成してしまいました…