私のエフェクター自作方法【6】配線(ケース編)

ケース内に配線をしていきます。

下の図は私がいつも行っている3PDTスイッチを使ってトゥルーバイパスとLED点灯をする場合の配線図です。たまに「スルー」バイパスと書いてある記事を見かけますが「トゥルー」バイパスが正しいみたいです。フォンジャックはスイッチクラフトのジャックの実写です(向きに注意してください)。
04_60_1truel.gif
緑色の線がアース(=グラウンド=GND)になります。Ginga Dropsの「基板以外の配線図」ではダイオードが入れてありますが、私はいつも基板にダイオードを入れているので上の配線図にはダイオードはありません。スイッチへの配線も少し違いますが、上下左右が入れ替わっているところがあるだけで同じものです。抵抗はLEDのプラスとマイナスどちらにつけてもかまいません。抵抗の値については好みで変えて大丈夫です(値が小さいほど明るい)。また、「DCジャックを使用する場合はインプットジャックにプラグを挿していなくても常時電源オン」というふうにしたくなければ、DCジャックからのアース線を電池スナップからのマイナス線(青色)と同じところにつなぎます。

※インプットジャックとアウトプットジャックのアースが金属ケースによりつながれている場合、アウトプットジャックのアースの配線をしない方が良いようです。ただし金属以外のケースを使う場合や塗装済み金属ケースの場合、絶縁型のジャックを使う場合ではジャックのアースが接続されないことになります。このような場合に備える意味で私はアースをつなげるようにしています。

回路図も書いてみました(下図)。
04_60_2trues.gif

<私がいつもやっている順序>

[1]基板とフットスイッチをケースに固定

[2]フットスイッチにインプットジャックとアウトプットジャックへの線材(各2本)をつける

[3]LEDに抵抗と線材を半田付け

[4]DCジャックにアース線、LEDの+線、基板からの電源の線をつける

[5]フットスイッチに基板からの入力の線、出力の線をつける

[6]アウトプットジャックにフットスイッチからの線(2本)をつける

[7]インプットジャックに基板からのアース線、DCジャックからのアース線、およびフットスイッチからの線(2本)をつける

[8]LEDのアース線をフットスイッチにつける

[9]ジャック類をケースに固定

[10]電池スナップをつける

↓完了写真
04_60_3inside.jpg
線材を結束バンドで束ねなくても特に問題はないようです(ポットの配線が複雑なときには束ねます)。入力と出力の線が近いと発振の原因となることがあるらしいので、束ねるときは注意が必要です。また、コーラスなどでRATE(SPEED)ポットの配線が入力や出力に近いと、ノイズが出る可能性があります。

04_60_4inside2.jpg
裏フタ取り付け前に、絶縁のため厚紙を切り取ったものを一応かぶせています。

タグ : エフェクター自作方法 

私のエフェクター自作方法【7】完成

ノブやゴム足をつけて完成です。ジャックなどのナットもきちんと締めます。ポットのナットを締めるときはポットが内部で回転しないようにします。
04_61_1fin.jpg
ラベルはそのうち作ります…

エフェクターの自作について解説してあるサイトを紹介します。といっても有名なところですので紹介するまでもないです。

・松美庵さんのサイト
…失敗談など含めいろいろな製作記事があります。私がエフェクター自作を始める際にとてもお世話になりました。

・Wanderlust
…自作教室は今(2008年11月3日現在)改装中のようです。今後の更新に期待しています。

・Bumper crop studio
…半田付けの仕方などかなり細かい解説があります。細かすぎて大雑把な私にはマネできません…

・SHAKE'S BLOG
…エフェクター自作方法としてRATを製作されています。今回自作方法を書くきっかけになりました(同じRATを作ったのはたまたまです)。

他にもたくさんの方がエフェクターを自作されてますので、いろいろ読み漁ればきっとためになると思います。

タグ : エフェクター自作方法 

私のエフェクター自作方法【番外編】うまく動作しないとき

自作したエフェクターで音が出ないなどのトラブルにあった方は多いと思います。せっかく作ったものが動かないのはショックなものです。以下にその原因を探るためのチェックリストのようなものを書いてみました。
※火傷等の怪我には充分注意してください!



前提

□ 回路図やレイアウトが正しい

□ 部品は壊れていない

回路図やレイアウトを自分で考えた場合は、絶対に間違ってはいけないので慎重に慎重を重ねます。
熱に弱い部品ですが、ICやトランジスタはソケットを使います。コンデンサも熱に弱いといわれています。ポットやスイッチも壊したことがあります(たぶん熱が原因)。特にポットは最初から値が変だったりするので要注意です。



□ 電池(電源)をつけているか

□ インプットとアウトプットのプラグが逆でないか

□ ソケットに部品を正しい方向に挿しているか

□ ポットやトリマーの設定は適切か(ボリュームが0でないか等)



□ 配線が正しいか(導通しているか)

□ ICソケット、電解コンデンサ、ダイオードなどの方向は正しいか

□ アース(0V)を確認

□ +9Vを確認

□ バイアス電圧などを確認

□ 部品の値を確認



□ 怪しい箇所を半田付けし直す

□ 基板をねじったり部品を押してみたりして半田の不良がないか確認(やりすぎ注意)



どうしても基板上のミスがある場所がわからないときは、入力信号が回路図のどこまで届いているか確認します。ある程度回路に関する知識は必要かもしれません。

下図のようなものを準備します。
04_36_1probe.gif
クリップをアースにつないでジャックにケーブルを挿し、壊れてもいいアンプにつなぎます。

アンプのボリュームを0に

コンデンサの先を基板の半田面に当てる

ギターを鳴らす

アンプのボリュームを徐々に上げる

音が出ればそこまでは信号がいっていることになります。
これを繰り返していけば怪しい箇所が特定できます。



どうしてもダメなときには

□ 回路の勉強をしてみる

□ しばらく放置してもう一度チェックし直す

□ 一から作り直す

□ なかったことにする


どうしても助けて欲しい!という方はメールフォームから管理人へお問い合わせください。可能な限り対応いたします。

タグ : エフェクター自作方法 

私のエフェクター自作方法【2+】回路図の見方

回路図には部品同士がどのようにつながっているかが示されています。
以下にエフェクター回路図で出てくる主な記号を示します。
04_127_1kairo00.gif
電源はVccやVb、アース(グラウンド)はGNDと併記している場合があります。回路図は自己流で描かれていることが多いので、この他にも独特のシンボルが使われていますが、大体見た目や部品の型番でわかると思います。

基本的に音の信号が左上から右下に向かっていきます。線がつながっているところには点を打ちますが、打ち忘れていることがあります。特に十字に交差しているときは注意が必要です。
04_127_2kairo01.gif

下図は簡単なブースターの回路図です。
04_127_3kairo02.gif

実際には電源やアースもつながっています。できるだけ詳しくトゥルーバイパスで回路図を描くと下図のようになります。
04_127_4kairo03.gif
ゴチャゴチャしてしまうためこのような回路図を描くことはあまりありません。部品レイアウトを描く際には、実際はつながっている部分を頭の中でイメージしていきます。

【2++】部品レイアウトの描き方はこちら

(2016年9月更新)

タグ : エフェクター自作方法 回路図 

私のエフェクター自作方法【2++】部品レイアウトの描き方

【2+】回路図の見方」で出てきたサンプルブースターの部品レイアウト図を描きます。
04_127_3kairo02.gif

※TL072等のデュアルオペアンプの中身は下図です。
04_157_1kairo04doa.gif

私はレイアウト作成にDIY Layout Creator 3.xを使っています(DIY Layout Creator 3.x 非公式日本語簡易マニュアルはこちら)。もちろん手書きでも大丈夫です。とりあえず回路図どおりに部品を配置してみます。アースを周囲にめぐらせるとやりやすいと思います。幅はMXRサイズのケースに合わせて横21穴にしました。
04_157_2kairo05sb1.png
単純すぎて特に解説するようなところがありません。気をつけるのはコンデンサの寸法ぐらいだと思います。取り付ける方向がある部品や線材を取り付けるところを四角いマークにすることがありますが、特に決まりではありません。私は内部配線がしやすいようにINPUTとGNDを左側、+9Vを中央、OUTPUTを右側に配置することが多いです。

小さいケースを使うことを想定して、狭いスペースに詰め込んでみました。できるだけ斜めの配線はしないようにしています。
04_157_3kairo06sb2.png
一応載せましたが、特に面白くも何ともないですね……

レイアウト位置を特に気にする必要があるのは、コーラスやフェイザー等の揺れの周期を決めるLFOという回路です。ノイズの原因になるため、ポットの配線が最短になるようにします。

私は使ったことがありませんが、回路図からプリント基板レイアウトを自動作成してくれるソフトがあります。回路図を自分で描く場合はそちらを活用するのがいいのかなと思っています。

(2016年9月更新)

タグ : エフェクター自作方法 レイアウト 

管理人

管理人

自己紹介のページ
記事一覧
Twitter
GitHub

ブログ内検索
カテゴリー
タグ

自作エフェクター   レイアウト   回路図   歪み   PureData   周波数特性   波形・倍音   マイコン   RaspberryPi   エレキギター   アンプ   エフェクター自作方法   歪率   エレキベース   真空管   コーラス   ピックアップ   静音ギター   ヘッドフォンアンプ   擬似ギター出力   市販エフェクター   アコースティックギター   ブースター   コンデンサ   ソロギター   ポールピース   イコライザー   コンプレッサー   ビブラート   フェイザー   トレモロ   TAB譜   ディレイ   DIY_Layout_Creator   ワウ   オートワウ   バッファー   

最近の記事
最新コメント
Twitter
RSS
メールフォーム
当ブログに関するお問い合わせはこちらからお願いします。 ※FAQ(よくある質問)もお読みください。

お名前
メールアドレス
件名
本文

アクセスカウンター